大きな損害をもたらすゴミ屋敷(汚部屋)の危険性
近隣住民に被害を与えるゴミ屋敷が社会問題に
核家族化と高齢化が進んだ結果、広い一戸建て住宅に一人住まいをする高齢者の数が増えました。最近ではこのような人たちが、死後数か月から数年経った後に発見されることも多くなっています。
孤独死以外にもこのような人たちが身の回りのことを自分ですることができなくなった結果、家がゴミ屋敷となって近隣住民に損害を与えるケースも出ています。
ゴミ屋敷とは、広い一戸建て住宅に住民が放置したゴミが溜まりに溜まって、必要品との区別がつけられない状態で部屋に散乱し、ひどくなれば天井まで物がたまって、家の外にあふれ出した状態のことを言います。
これらは、特にゴミが腐敗し悪臭を発生するため近隣住民に多大な損害を与えます。
それだけでなく水害や火災などが発生すれば、このゴミ屋敷はそれらの災害による被害をさらに増大させる原因にもなる危険性をはらんでいます。
ゴミ屋敷は、近隣住民に対して精神的にも物理的にも大きな被害をもたらします。
ゴミ屋敷がもたらす危険性とは
テレビのニュースに映し出されるゴミ屋敷には、画面を通してでは伝わらない多くの問題や危険性があります。
一番の問題となるのは衛生面、特に悪臭です。ゴミ屋敷の中には、残飯といった有機物が多くあります。夏場の暑い時期になれば、これらは腐敗し悪臭を放ちます。
臭いだけでなく、これらのゴミにはハエやウジ、ゴキブリなどの害虫が大量に発生します。
害虫はその数を増やし、近隣住宅へも侵入していきます。ひどい場合は、カラスもやってくるかもしれません。野良猫やイタチといった野生の動物もすみ着くようになります。
ゴミ屋敷に集まるのは虫や動物だけではなく、カビや細菌も大量に繁殖します。このような環境の家が隣にあれば、悪臭やその悲惨な景観に毎日悩まされるようになり精神を病んでしまいます。
またゴミ屋敷は、近隣住民の精神面に悪影響をもたらすだけでなく、風水害のような天災を人災に変えてしまう危険性もあります。
例えば、大雨で洪水となればゴミ屋敷のゴミや外へ押し流されて自分の家に流れてくるかもしれません。雨水によってゴミの腐敗がさらに進むリスクもあります。夏場ならその異臭は想像を絶するものに違いありません。
またこのゴミ屋敷が火災になればどうなるでしょうか。あふれた物に行く手をさえぎられて、消火活動は進まなくなります。家の住人を助け出すことは不可能です。
ゴミの中に、火に反応しやすいものがあれば火災をもっと増大させてしまいます。消火活動に手間取り、隣の家に火が燃え移る可能性もあるでしょう。
もし、火が燃え移らなかったとしても防火のために大量の水が撒かれて家は水浸しとなり、しばらくの間住むことはできなくなるでしょう。
このような天災や火災が起こってしまったら、ゴミ屋敷が崩壊したとしても周辺の住宅にも多大な被害を与え、その復旧は自分たちの手に負えるものではなくなります。
ゴミ屋敷問題を解決する特殊清掃業者とは
あふれ出したゴミをその家の住民と近所の人たちで処分するのは、ほぼ不可能です。
作業には大型トラックが必要ですし、重いゴミを何度も何度も分別して外へ運び出すという作業は普通の人の手には負えません。
このような問題を解決してくれる特殊清掃業者の数が増えてきました。
特殊清掃業者は、単なる家のクリーニングだけでなく、ゴミ屋敷のゴミ処理や孤独死のあった住居の清掃などを専門に請け負っています。
専門技術や薬剤、洗剤を使って、現場をスピーディーに元通りに復旧していきます。
ゴミ屋敷や孤独死以外にも、高齢者が自分ではできない家の中の廃品整理など、一般的な清掃業務も行っています。
特殊清掃業者は、ゴミ屋敷の片付けなどの相談を年中無休24時間電話対応しており、電話をすればすぐに現場に来て、アドバイスや見積もりを行っています。
緊急を要する孤独死の場合は、即作業もOKなのでとても利用しやすくなっています。
賃貸住宅で孤独死やゴミ屋敷などの問題が出れば、特殊清掃業者の作業を退去条件にしている物件もあります。
業者のスタッフは民間期間認定の作業に関連した資格を持った人がいるため、作業品質も安定しています。
まずはお気軽にご相談ください(無料)