部屋を上手に片付けるコツと片付けの手順
片付けが苦手だと上手く整理できなかったり、片付けてもすぐに元のように散らかってしまったり。「なんとなく家の中が雑然としている」といった悩みを持つ人も多いでしょう。
スッキリした家にするためには3ステップのコツがあります。この3つの基本を押さえて、片付け上手を目指しましょう。
理想の部屋をイメージして部屋を整理する
片付けは何も難しいことではありません。決まったルールに則って行動すればよいだけなのですが、それがなかなかの曲者です。片付けが毎日の習慣になるまでには、ある程度の期間が必要です。とはいえ、習慣が身につく前に三日坊主で投げ出してしまいがちなのも事実です。
三日坊主にならないためには、理想の部屋をイメージすることが大切です。
無駄のない広々としたリビングにグリーンやオブジェを置いてカフェのような空間にしたい…。床に物があふれていない寝室で就寝前にはアロマやヨガをたしなみたい…。きれいに整った部屋でどんな風に過ごしたいかを思い描くことで、片付けへのモチベーションが上がります。
具体的な理想が思い浮かばなければ、雑誌などで目に留まった部屋の写真を切り抜いて見える場所に貼っておくのも効果的です。スッキリと整った部屋の写真を見ることで、自分の部屋で余計なものが浮かび上がってくるはずです。
ここでのポイントは、あまり現状とかけ離れ過ぎたものを選ばないことです。片付けても、根本的な部屋の広さやインテリアは変わりません。頑張れば手が届く程度の理想を掲げましょう。
今度はそれぞれの場所の理想を思い浮かべます。例えばリビングのテーブルの上。生活の拠点となるだけに、気が付くと湯呑セットやチラシ、薬、鍵など関連性のないものが集まってしまいがちです。
リモコンなど一部の物以外は何も置かない状態をゴールとして定めてみましょう。そう決めてしまえば、後はやるだけです。余計なものを捨てるなり、定位置をつくってしまうのみです。
視覚的な理想のほかに、数値を決めることでも作業がはかどってきます。クローゼットの洋服を1/2にする。食器は家族の人数分だけにする。いったんルールを決めてしまえば、いざ減らす段階で迷いがなくなります。
取捨選択で物を減らしていく
「収納スペースが広ければもっと家が片付くのに」と思いがちですが、実際はそう簡単なことではありません。スペースや収納家具が増えても、物があふれていては必要なときに必要な物をスムーズに取り出せません。
持ち続けている理由がないものを「もったいない」「いつか使える」という気持ちだけで捨てられずにいませんか。ため込んだままで、どこにあるのかもわからないなら、それこそ宝の持ち腐れです。「いつか使う時が来るだろう」というのも、実際は機会がないままということがほとんどではないでしょうか。
昔の洋服も「やせたら着られるから」と取っておきがちですが、着ないでいるうちに流行は過ぎてしまいます。つくりがしっかりしているからと紙袋もためこんでいる人は多いですが、そんなに枚数が必要でしょうか。一度全て出して全体量を把握してみてください。思いのほか量があって驚くかもしれません。必要な最低限の量を残し、使い道のない「いつか使えるもの」は処分しましょう。
それでも物を取捨選択する際に迷いはつきものです。
判断の基準をつくり、30秒以内で直感的に分別します。まずは、使えるか使えないかで考えます。使えないものなら直してまで使うのかどうか。「いつか直して使おう」というのはいけません。ここからさらに使うもの、使わないもので分けます。高かったからといっても使わなければスペースを無駄にするだけです。
どうしても、その場で決められないというものも出てきます。そんな時は保留ボックスを作り入れておきましょう。1カ月後に使っていないものは処分します。猶予を持たせることで気持ちの整理がつきやすくなります。
物の定位置を決める
余計な物、いらない物が少なくなったら、物の定位置を決めに入ります。ルールを決めてしまえば、物が決まった場所に置かれていない状態がアウトだと気が付きます。決まった位置に物を戻すだけならば、1日5分もあればできることです。
リビングの例で考えてみましょう。新聞や雑誌はマガジンラック、郵便物や学校からのお便りはファイル、鍵は玄関のトレイになどと決めてしまいます。どこに置いたらよいかわからないものは、カゴにまとめてテーブルの下などにまとめておきます。テーブルの上に置いておくのはリモコンだけ。一日の終わりにはこの状態に戻すように心がけます。
ここで気を付けたいのは定位置の決め方です。実際に使うシーンを想像しながら、動線に沿った場所にしましょう。取り出したりしまったりするのが億劫になるような場所では、すぐに面倒になって、途中でやらなくなってしまいます。
棚やクローゼットの中も、定位置を決めると整頓され使いやすくなります。
ポイントは、使用頻度の高いものを出し入れしやすい手前に持ってくること。たまにしか使わないものはクローゼットの高い位置や奥の方でも構いません。このルールからすると、クローゼットならオフシーズンの物を奥に、オンシーズンは手前になります。キッチンならば、普段使いの食器は手前で来客用は奥、イベント時にしか出番のない飯台やお重なども高い場所となります。
こんな風に物の居場所が決まれば、たとえ散らかったとしても大丈夫。1日の終わりに元の場所に戻すだけです。最初は負担に感じるかもしれませんが、続けることで習慣になります。習慣が身につけば、ずっと家は片付いたままです。
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