本棚の片付け方、要らなくなった本の処分方法

気が付くと際限なく増えていくのが本です。自宅に図書室を持てるならば別ですが、収納場所には限りがあります。本棚からあふれている本の片付けは分類から始まります。不要な本は処分し余裕のある本棚にすると使いやすくなります。
順を追って具体的な方法を学んでいきましょう。

いる本といらない本に分類

本棚に収まりきらずにはみ出している本はありませんか?

そんな状態であれば、仕事で必要になった実用書や読み返したい小説があっても簡単には取り出せません。どこかにはあるはずだとわかっていても、見つけ出すまでに余計な時間がかかってしまいます。これは、まさに必要以上に本を持ちすぎている証拠です。

よく読むものだけを残し、厳選された無駄のない本棚を目指しましょう。まずは本の分類です。その分類は次の3つです。

・過去1年手に取っていない本
・読み返すことは少ないが保管しておきたい本
・何度も繰り返し読む本

いざ作業に取り掛かっても、いちいち中身を開いて確認してはいけません。本好きの人は、本を開いてしまうと読みふけってしまい、片付けどころではなくなってしまうからです。
この1年で手に取ったかどうかということを判断基準として、事務的にどんどん分類してくのがポイントです。

過去1年で読んだとしても、この先読み返すことがなさそうであれば迷わず処分へ。手放しても再度購入できたり図書館で借りられたりするものも、この際思い切って手放してみましょう。

雑誌の場合は鮮度が重要なので、書籍よりも基準を厳しくする必要があります。特にファッション雑誌や週刊誌、旅行ガイド誌では最新版以外は処分します。

手に取る頻度は低くても保管しておきたい本や思い入れがある本は、人によって基準が異なります。サイン本や初版本などは手に入りにくいものなので残しておいて構いません。また、誰かから贈られた本やあるだけで心が和むような本も大事でしょう。仕事に関連するもので使うことがあるならば、手元に置いておく候補になります。

不要な本の処分方法

分類し手放すことを決めた本は気が変わらないうちに処分をしましょう。いくつかの処分方法があるので、用途に応じて使い分けてください。

【売る】
古本屋やチェーン経営の新古書店に持ち込んで買い取ってもらいます。ある程度まとまった量がある場合は、宅配買い取りサービスの対象となるので調べてみてください。

店ごとに得意分野があるので、時間の余裕があれば何件か比較した上で見積もりの高いところで売るとよいでしょう。

希少価値があるものであれば時間と手間はかかりますが、ネットオークションにかけるのも有効です。実店舗よりも高値で売れることが多くなっています。

【譲る、寄付する】
実用書などであれば、同じ趣味の友人にあげても喜ばれます。中に挟まっているものがないか、汚れていないかを確認しておきましょう。

数が多い場合は寄付という選択肢もあります。地元の図書館や児童館、地域センターや学校に問い合わせてみましょう。多くの人に利用してもらえる可能性があるので、処分しても満足感があります。

【ゴミとして処分】
古すぎる雑誌や汚れの目立つ本などは買い取ってもらえません。貰い手もないとなれば、残念ですがゴミとして出すしかありません。自治体の定めに従って、資源として指定の日に出しましょう。

データ化という手段

書籍の装丁やページをめくる感触が好きという人にはおすすめできませんが、内容だけを残しておきたい人にはデータ化するという方法があります。

これは、本のページごとにスキャナーで内容を読み込むというものです。読み込んだデータは何冊でも記録媒体に収まってしまうので、非常にコンパクトになります。スマートフォンやタブレット、電子書籍リーダーで読むので持ち歩きもグッと楽になります。通勤や通学時間にお気に入りの全集を読むことだって、データ化すればこそできる技です。

専門にデータ化を行う業者もありますが、スキャナーを使って自分で作業を行う人もいます。

きれいな本棚をキープするコツ
本棚に入りきらなくなると、つい本棚を増やそうと考えがちです。しかし、収納スペースが増えれば増えた分だけ本があふれかえり、収拾がつかなくなってしまいます。

「本棚1つ分」「ワイヤシェルフルフ2つ分」というように一定量に納め、本の適量を守るようにしましょう。

本棚への収納では取り出しやすさを意識します。手に取る頻度の高い本は、目線に近く手の届きやすい棚へ。
逆に、普段読むことは少ないけれど、大事に保管しておきたいものは高い位置か低い位置の棚に並べます。ただし大きくて重い画集や図鑑のようなものは例外です。本棚のバランスを保つために、下段を定位置としましょう。

本を処分してスペースができたからと、すぐにすき間に物を詰めてしまってはいませんか。ぎっしりと詰め込まれた本棚は取り出しにくく、見た目もいま一つです。

何より、これから出会う本を置くための空間がなくなってしまいます。空きスペースがなければ片付いた本棚もすぐに元通り。読書好きならばこの先も新しい本が仲間入りするでしょう。そのために本棚の1/5程度は余裕を持たせておくのがおすすめです。

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